小口平吏君

 日本新聞協会は11日、家族や友人と記事を読んで感想や意見を応募する「第14回いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者を発表した。本県からは宇都宮市陽東小2年小口平吏(こぐちひらり)君(8)が優秀賞に選ばれた。また同市一条中が学校奨励賞、同校1年服部希美(はっとりのぞみ)さん(13)が奨励賞を受賞した。

 普段から祖父母と手紙のやりとりをしているという小口君は、全国に約17万5千カ所ある郵便ポストのうち25%が、1カ月間の投函数が30通以下だったことを伝える記事に着目した。

 ポストを減らさないようにするため家族と話し合い「手紙が投函された情報が届く機械をポストに取り付ければ、より効率よく手紙を収集できるのでは」とアイデアをまとめた。父和隆(かずたか)さん(46)は「大人と子どもの発想の違いに驚いた。受賞は自信につながると思う」と話した。

 一条中は各学級に新聞を1部ずつ配布しているほか、クラブ活動や夏休みの宿題として新聞スクラップ作りに取り組んでいる。平山稜(ひらやまりょう)教諭は「普段から新聞を手に取る生徒が増えてきたと感じる。情報入手の手段として新聞をより活用していきたい」と抱負を語った。