内山会長(前列左から3人目)、鈴木さん(同4人目)ら鳥居茶研究会のメンバー

赤御堂地区に残る茶樹から作られた鳥居茶の茶葉

内山会長(前列左から3人目)、鈴木さん(同4人目)ら鳥居茶研究会のメンバー 赤御堂地区に残る茶樹から作られた鳥居茶の茶葉

 【壬生】壬生藩最後の藩主鳥居忠宝(とりいただとみ)が、廃藩置県で職を失った士族の授産施設として設立した製茶工場「共産社」のお茶「鳥居茶」を顕彰する鳥居茶研究会が、主に町内の有志で設立された。当時約900人を雇用した工場の面影は今は何も残っていない。通町、日本茶販売店経営の内山功(うちやまいさお)会長(70)は「忠宝が造った製茶工場の史実を風化させないために研究会を設立した。壬生のお茶の魅力を伝えたい」と話している。