サクサクのカキフライと刺身が楽しめる

サクサクのカキフライと刺身が楽しめる

 人気のランチは「牡蠣(かき)フライと刺身御膳」(1850円)だ。宮城県気仙沼市から直送されたかきを使ったフライ2個が付く。フライは十数センチと食べ応え十分。揚げたてにかじりつくと、口の中に三陸の滋味が広がった。

 かきは11月~翌年4月が旬。時季によっては岩手県陸前高田市から仕入れる。調理場に立つ阿久津孝幸(あくつたかゆき)さん(45)は「新鮮なのでフライと生がきを1個ずつ食べる方もいますよ」と常連客の楽しみ方を教えてくれた。

 刺し身は4種盛りがうれしい。みそ汁は、魚のあらで取っただしの香りが濃厚で食欲をそそる。食後の手作りデザートは3種類あり、今回は県産ユズのシャーベットを選んだ。

 孝幸さんの母で店主の茂子(しげこ)さん(68)が2021年3月に「ビストロ一文字(いちもんじ)」として開いた。当初は洋食店だったが、会席料理など和食が専門の孝幸さんが昨夏から調理担当となり、衣替えした。

 「ビストロ」はフランス語で気取らない食事処を意味する。孝幸さんは「堅苦しくなく、ふらっと寄ってもらえる店でありたい」と笑顔を見せた。

 ◆メモ 宇都宮市中央5の16の20▽営業時間 午前6時半~9時、午前11時半~午後2時、午後5時半~10時▽定休日 日曜▽(問)028・612・2139