もりそば

半田耕一さん

もりそば 半田耕一さん

 自家栽培しているソバで作る自慢の手打ちそばは風味豊かで、甘めのつゆとの相性も抜群だ。

 この時季は、加盟する「日光手打ちそばの会」の独自ブランド「日光あおい蕎麦(そば)」を提供する。早刈りした秋の新そばで、ソバの実が青く爽やかな見た目が特徴。今年は特に味が良いという。

 店主の半田耕一(はんだこういち)さん(65)は47歳で脱サラし、修業を経て店を開くとともに、ソバの生産も始めた。「生産者でもあるので、ソバの出来栄えなどいろんな話ができるのは強み」と話す。

 店ではそば粉1キロに対し、つなぎ200グラムの「外二」の割合でそばを打つ。試行錯誤を重ねたつゆは、市内のたまり醤油(じょうゆ)をベースに作る。もりそばの場合、せいろを2段に重ね、大もりそばは3段にして提供する。半田さんは「地産地消を大切に、プレハブの店なので、かしこまらず気軽に入れる店にしたい」と話す。

 日光では四季折々で季節ごとの特徴あるそばが楽しめる。2月ごろからは、ブランドそばの一つ「日光氷温寒熟そば」が始まる。半田さんは「1年でいろんな食味のそばを楽しめるので、季節ごとの違いを楽しみながら食べてほしい」と話す。

 ▼メモ もりそば650円、大もりそば900円▽日光市岩崎1032の5▽営業時間 午前11時~午後2時▽定休日 火曜▽(問)0288・27・3000