スクラップ作品コンクールで下野会賞に選ばれた吉田さん(手前左)と向山さん(同右)=25日午後、宇都宮市文化会館

感想文コンクールで表彰状を受け取る入賞者ら=25日午前、宇都宮市文化会館

スクラップ作品コンクールで下野会賞に選ばれた吉田さん(手前左)と向山さん(同右)=25日午後、宇都宮市文化会館 感想文コンクールで表彰状を受け取る入賞者ら=25日午前、宇都宮市文化会館

 下野新聞社と下野新聞下野会は25日、宇都宮市文化会館で、第20回「新聞を読んで」感想文コンクールと、第12回しもつけ新聞スクラップ作品コンクールの表彰式をそれぞれ行い、入賞者らに表彰状や記念品などを贈った。

 感想文コンクールには県内小中学校、高校から計1203点の応募があり、入賞・入選計40人と学校賞6校が選ばれた。主催者を代表し笹崎孝太郎(ささざきこうたろう)下野会副会長は「作品から熱量や強い思いが伝わってきた。豊かな想像力に感心した」とたたえた。

 高校部門で、最高賞の下野会賞に2年連続で輝いた大田原高2年猪瀬照英(いのせしょうえい)さん(17)は今夏、足の骨折での入院生活中に元車いすテニス選手の国枝慎吾(くにえだしんご)さんの記事を目にし、心境や意識が変化した経験をまとめた。「不便さは自分を磨くきっかけにもなると思えた。これからも新聞を通じ、視野を広げていく」と話した。

 スクラップ作品コンクールには、県内小中学生525人から計382点の応募があり、入賞した21点24人と学校賞6校を表彰した。島田泰史(しまだひろし)同副会長は「素晴らしい作品ばかりで、制作する状況が浮かんだ」とあいさつした。

 大田原中3年の吉田愛菜(よしだあいな)さん(15)と向山芽依(むかいやまめい)さん(15)は中学3年間、二人三脚で作品に取り組んだ。昨年の優秀賞から、今年はヤングケアラーをテーマとした作品で下野会賞を受賞し、吉田さんは「目標が達成できて驚いた」と笑顔。向山さんは「各紙の特徴などを理解し、今後も情報収集に活用したい」と話した。