「ヨレとって」を持つ天谷さん。取っ手を持つと、黒の吸管が回ってよれが解消する

 【栃木】優れた消防防災機器の開発などを表彰する本年度の消防防災科学技術賞で、市消防本部の消防司令補天谷佳広(あまがいよしひろ)さん(42)が最上位の優秀賞に輝いた。使用時によれやすい消防車の吸管を素早く容易に伸ばせる取っ手「ヨレとって」を開発した。シンプルな構造で吸水までの時間短縮につながる点が評価された。市消防本部では同表彰の受賞は初めて。

 消防防災科学技術賞は、機器開発や科学論文などで優れた業績を上げた個人や団体を消防庁長官が毎年表彰している。本年度は消防関係者による「消防防災機器等の開発・改良」部門に31点の応募があり、5点が優秀賞に選ばれた。