踊りながら歌う上鈴木兄弟と児童たち

子どもたちと一緒に歌う上鈴木兄弟

踊りながら歌う上鈴木兄弟と児童たち

踊りながら歌う上鈴木兄弟と児童たち 子どもたちと一緒に歌う上鈴木兄弟 踊りながら歌う上鈴木兄弟と児童たち

 【宇都宮】ラップグループ「P.O.P」(ピーオーピー)を率いる市出身の上鈴木(かみすずき)タカヒロさん(44)と上鈴木伯周(はくしゅう)さん(44)の双子の兄弟が15日、母校の上河内東小を訪れ、創立150周年を記念した歌をプレゼントした。児童から募った言葉や地域の特色を歌詞に盛り込み、楽しく歌えて踊れる曲を制作。同校で上鈴木さん兄弟が歌を初披露すると、集まった子どもたちも一緒に踊りながら歌声を響かせた。

 ピーオーピーは、NHK教育番組やテレビドラマ、企業CMなどに楽曲を提供するなど活躍する3人グループで、上鈴木さん兄弟はMC(ラップ)担当。兄のタカヒロさんは同校のPTA会長も務めていた。

 歌の制作は今年4月、2人が出演するエフエム栃木(レディオベリー)の番組に、2人の同級生で同校児童の保護者が「母校の記念に歌を作ってほしい」と依頼したのがきっかけ。「縁の深い母校の記念に自分たちも参加させてもらえるのはうれしかった」とタカヒロさんは振り返る。

 PTA役員や教員と毎月のように打ち合わせ、7月には児童から歌詞に使ってほしい言葉を募集した。寄せられた「元気」「仲良く」や、羽黒山など地域を表す言葉を歌詞に盛り込み、メンバー3人で作成。みんなで踊れるよう、保護者の1人が曲に合わせて振り付けを考案した。

 この日、体育館で開かれた学校行事「収穫を祝う会」の中で、上鈴木さん兄弟が歌を初披露。「ワッハッハーでハイタッチ! 上河内東小 毎日楽しいでしょう」などテンポよく歌い上げると、児童や教員も一緒にハイタッチをするなど、会場が一体となって盛り上がった。

 6年手塚杏璃(てつかあんり)さん(11)は「東小の良さを知ってもらえる歌。大切に歌い続けたい」と声を弾ませた。タカヒロさんは「平易な言葉で口ずさみやすい曲にした。思った以上に盛り上がり、喜んでもらえて良かった」と笑顔を見せていた。