【宇都宮】大谷を舞台にした小説「百年厨房(ちゅうぼう)」に登場する「ベーキャップル」(焼きリンゴ)にちなんだメニューが16日、城山地区の小中学4校の給食で振る舞われた。18日から開かれる「フェスタin大谷」の一環。
百年厨房は、市出身の村崎(むらさき)なぎこさんが執筆した小説で、「第3回日本おいしい大賞」を受賞した。小説に登場するレシピの再現は昨年度に続き2回目で、同地区各校の地域協議会などで組織する城山地域学校園が実施した。
メニューは食べやすいようアレンジした「手作りベーキャップルパイ」(アップルパイ)。城山中央小では、地元果樹園から仕入れたリンゴを使い調理した。この日の給食を楽しみにしていた児童も多く、温かいパイをおいしそうに頬張った。2年の黒澤悠(くろさわゆう)さん(8)は「サクサクしてて中のリンゴはやわらかくて、すごくおいしい。毎日出てきたらいいな」とにっこり。
フェスタin大谷は26日まで、大谷公園などで開かれる。メインイベントとなる19日は大谷蚤(のみ)の市のほか、ミュージックライブを初めて開催。さらに期間中、大谷地域の飲食店17店舗で「百年厨房」に登場するメニューを再現して販売する。