那須町湯本の朝日岳(1896メートル)の登山道付近で登山者4人が低体温症で死亡した遭難事故は、発生から1カ月が過ぎた。遭難事故の衝撃は登山関係者に広がり、再発防止に向けた新たな取り組みも始まっている。真岡市の登山道具製作販売会社は、登山道具の正しい使い方などを学ぶ講習会を初めて開催。県警は遭難者の迅速な救助につなげようと、登山地図アプリの運営会社と協定を締結した。官民が安全登山の啓発に一層力を入れている。
遭難事故は10月6日昼過ぎに判明した。警察と消防で捜索したが、強風で中断。再開した翌7日朝、男女4人の遺体を発見した。
「朝日岳の事故で危機感が一気に高まった」。真岡市台町の登山道具製作販売会社「Nruc(ヌルク)」代表の井上真(いのうえしん)さん(42)は事故の衝撃を振り返る。
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