栃木労働局は29日までに、2022年度に長時間労働が疑われる県内559事業場に行った監督指導により、83・7%に当たる468事業場で労働基準関係の法令違反を確認し、是正指導したと発表した。全体の44・7%に当たる250事業場で違法な長時間労働があり、このうち92事業場では「過労死ライン」とされる月80時間超の時間外・休日労働が認められた。労働局は「依然として違法な長時間労働が多い」とし、商業や製造、建設など、多業種で改善や啓発が必要な現状が浮かんだ。

 監督指導は、同局に寄せられた労働相談などの情報を基に、長時間労働の疑いがある事業場へ1年を通じて実施。違法行為の是正改善に向け指導している。