さっぱりした鶏肉に自家製だれがよく絡む。適度な辛さとスパイス、パクチーなどの味が口いっぱいに広がり、至福の気持ちにさせてくれる。
人気メニュー「よだれ鶏」(1100円)は、もともと前菜で出していた物が好評で、セットメニューに加えた。自家製だれは鎮江香醋(ちんこうこうず)と中国たまり醤油(しょうゆ)、自家製ラー油、サンショウ、ニンニクを加えたオリジナル。
鶏は胸肉を使い、低温で硬くならないよう加熱した。添えられたパクチーもオーナーの藤本健太朗(ふじもとけんたろう)さん(37)が自ら足を運び、鮮度とおいしさに納得した益子町産だ。
都内の広東料理店などで約15年働き、地元に帰って2020年に開業。店名の「桃畑」はこの地域の昔の名称で「Shinka.」は「中華料理を深化させる」との思いがある。
藤本さんは「素材を生かし、そこにアクセントを加えて新しい発見がある」とこだわりを話す。
ランチで定番の「藤椒(たんじゃお)担々麺 汁あり」(990円)や、1日3食限定の「ふかひれ姿煮あんかけ汁そば」(2750円)なども人気。本格中華が気軽に楽しめる一軒だ。
▼メモ 上三川町上郷53の3。午前11時~午後5時半。夜は完全予約制。火曜定休。月曜は午後2時まで。(問)0285・37・9135。