東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店は12日、飲食店経営のダイニング心(宇都宮市竹林町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。2023年12月27日付。負債総額は推定で4千万円。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、ダイニング心は2011年設立。宇都宮市中今泉3丁目に、全席個室の料理店「四季和彩心」を経営し、一定の顧客を獲得していた。

 一方、他店との競合で売り上げと利益の確保には苦戦。さらに新型コロナウイルス禍では客足の減少と営業自粛も重なり、2021年5月期は4期連続となる赤字決算となった。22年5月期は、コロナ対策関連の助成金で黒字となったが、23年5月期は再び赤字に転落。業績の回復や債務超過の解消が見通せず、事業を停止した。