東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店は24日、贈答品販売業の向洋(宇都宮市砥上町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。13日付。東京商工リサーチ宇都宮支店によると、負債総額は約3千万円。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、向洋は2003年設立。ギフト販売などの「ハリカ」のフランチャイズとして事業を始め、鹿沼市や日光市に店舗を構えていた。

 10年からは福祉用具のレンタルや販売にも乗り出し、販路を構築していったが、ギフト業界は市場が縮小傾向で業績は低迷。新型コロナ禍で冠婚葬祭需要が極端に減って厳しい決算となり、回復の兆しも見られないため9月30日に事業を停止した。