県東京事務所は31日と11月8日、県内へ都内の百貨店などのバイヤーを招き、「とちぎのいいものバスツアー&商談会」を開催する。バイヤー側から食品加工や野菜生産の現場を見学したいとの要望を受け、初めて実施する。同事務所は「商談会で即成約となるケースは少ないが、商談が成立する可能性を高め、販路拡大につなげたい」としている。
県内の食品メーカーや農家と、都内百貨店やホテル・レストランなどのバイヤーをつなぐ県主催の商談会は都内で開かれてきた。今回、県内事業者が参加しやすいよう本県で開催することにした。同事務所は「実際の加工や生産の現場の方が事業者はより説明しやすい」と強調する。
商談会の後もバイヤー側とのやりとりを継続し、成約に至るまでにはある程度の時間を要する。このため同事務所は「バイヤーたちの商品への理解を深め、最終的には成約につなげたい」考え。
今月31日は宇都宮市内で開催する。イチゴ農園「ロッサベリー」や、ネギを栽培する麦島農園、床井柚子(ゆず)園などを訪れ、道の駅うつのみやろまんちっく村で、鹿沼市や益子町の事業者も加わり商談会を開く。
11月8日は那須町などで実施する。チーズなどを扱うレジャー複合施設「フィンランドの森」や、パン店「ペニーレイン」を訪問する。那須塩原市の黒磯公民館で両市町や大田原市の事業者が商談に臨む。
両日とも県内の事業者、バイヤー各10者程度が参加する予定。開催市内のJR駅に集合し、バスで巡る。