県教委は20日、登山計画審査会を県庁南別館で開き、2017年3月の那須雪崩事故を受けて策定した「登山計画作成のためのガイドライン」の第3次改訂案を示した。

 ガイドラインは18年12月に策定。今年3月の第2次改訂では、登山に帯同する「登山アドバイザー」を必ず有資格者にすると改めた。

 今回提示した案では、これまでのガイドラインで表現が曖昧だった残雪や雪渓がある夏山登山と、積雪期にない冬季登山のルートの基準を明記した。また、登山部の部活動指導員の取り扱いについても盛り込んだ。

 改訂案は今後、県教委などが設置した「高校生の登山のあり方等に関する検討委員会」でも内容を検討する。来年3月の改訂版ガイドライン施行を目指している。

 このほか30日~来年3月3日に実施予定の3校4件の登山計画を審査し、全件を承認した。