無農薬野菜などを使った「創作懐石」料理などを提供する。食前の飲料として出しているのが「黒麹(こうじ)甘酒」。購入したい、という客の声が高まってきたことなどを受け、9月に発売した。
クエン酸や豊富な酵素を作りだす黒麹菌で造る甘酒は、さっぱりとした酸味と自然な甘さが特徴だ。材料は茨城県産の契約栽培米と黒麹菌、豊かな塩谷町の地下水のみ。客から「腸の状態が改善した」といった反響があるという。
甘酒造りは、昨夏から店の事業コンサルタント兼料理人を務める高井幸恵(たかいゆきえ)さんのこだわりで始まった。東京・世田谷で建築デザイン事務所を経営し、過労で療養した際、健康維持に何ができるのかを医師らと話す中で、自然食や発酵食品にたどり着いたという。
店マネジャーのオバル・ダニカさん(24)と試行錯誤し、安定した甘酒造りが可能に。約3日半をかけ、4升の米でできる製品は720ミリリットル瓶4本分ほど。ゆくゆくは町内産の契約栽培米の使用を目指している。
甘酒は通常タイプと、飲みやすい粒なしタイプがある。オバルさんは「わが子を育てるように造っている。健康志向の方、ぜひ地元塩谷の方にも飲んでほしい」と話す。
▼メモ 黒麹甘酒は720ミリリットル3800円、500ミリリットル2800円など▽塩谷町船生3118の2▽営業時間 ランチ午前11時~午後2時、ディナー同5時~(予約のみ)▽定休日 月曜と第1、3火曜▽(問)0287・48・7629。