過度なデコレーションはなく、素朴で優しい味わいに素材を大切にしている感じが伝わってくる。カロリー控えめと聞き、肥満体の現実から目をそらし、さらに手を伸ばす。
プレーン、シュガー、きなこ、チョコ、ストロベリーチョコの5種類(1個120~160円)で、豆腐とおからが材料の3分の2を占める。一般的な豆腐ドーナツより割合が高く、作る手間はかかるが、もちもち感が出て硬くなりにくく、あっさりと食べられる。
作るのは店主舘野守男(たてのもりお)さん(68)の長女奈津美(なつみ)さん(43)。ほかにもプリン、レアチーズケーキ、バスクチーズケーキ、マフィンなど、豆腐や豆乳、おからを使ったスイーツを開発している。
全て独学。パティシエになりたくて高校で調理科に進んだ思いを今、手作りに込める。豆乳ソフトクリームも人気で、アレルギー対応の商品もある。
守男さんと夫範彦(のりひこ)さん(43)が、厳選した大豆で作る豆腐が全てのベースだ。家族経営で3代、約70年続く店の歴史に裏打ちされた味でもある。
奈津美さんは「材料にこだわり安心して食べてもらえるスイーツを作り続けたい」と笑顔を見せる。
▼メモ 真岡市飯貝551の5。午前10時~午後6時半。月、火曜定休。(問)0285・82・2717。