4度目の優勝を目指す張田

大会連覇を狙う中川虎

4度目の優勝を目指す張田 大会連覇を狙う中川虎

 第58回知事盃ゴルフ競技大会一般男子の部決勝が16日、栃木市のプレステージCC西コース(6929ヤード、パー72)で160選手が出場して行われる。昨年は作新学院高の中川虎ノ介(なかがわとらのすけ)(宇都宮)が高校生として7人目の優勝を飾った。今年は張田巧(はりたたくみ)(日光)が大会タイ記録となる4度目の優勝を達成するか、中川虎の史上4人目の連覇か、三島中3年の斎藤旬一(さいとうしゅんいち)(那須塩原)が最年少優勝を飾るかなど、例年以上に見どころの多い大会となっている。

 一般男子の部決勝の舞台が同クラブとなるのは初めて。西コースは1991年に日本プロ選手権を開催しており、県ナンバーワンを決めるにふさわしい舞台だ。

 優勝候補筆頭は張田。今年は県アマで初優勝。近年、学生が三つの代表権を独占することが多い国体県予選成年男子でトップの座を奪うなど好調だ。約半世紀以上破られていない“レジェンド”富田昇吾(とみたしょうご)(宇都宮)の4勝に並ぶことができるか注目される。

 県社会人アマで3度目の優勝を果たした後藤貴浩(ごとうたかひろ)(宇都宮)も好調。9月の茨城県アマオープンを制した鈴木貴士(すずきたかし)(宇都宮)、関東シニアゴルフ選手権(富里GC)で3位に食い込んだ石井淳二(いしいじゅんじ)(那須塩原)らが続く。

 このほかでは2015年の県オープンを制した北山保士(きたやまやすし)(宇都宮)をはじめ、中川雅俊(なかがわまさとし)(鹿沼)、相馬義孝(そうまよしたか)(那須塩原)、稲沢宏之(いなざわひろゆき)(那須塩原)などが有力視されている。

 大学生の筆頭は日大ゴルフ部で佐野日大高出の松澤虎大(まつざわこてつ)(茨城)。昨年の日本アマ16位の実力を持つ。また、昨年2位で東京国際大の五味田真大(ごみたまひろ)(宇都宮、作新学院高出)も優勝をうかがう。

 高校生で注目は前年覇者の中川虎。ここに来て「調子を上げているので楽しみ」と吉江誠也(よしえせいや)作新学院高ゴルフ部監督も期待を寄せる。昨年3位でルネサンス高(茨城)の土屋(つちや)ヒューイ(那須塩原)、今年の日本アマに出場した作新学院高の安孫子大祐(あびこだいすけ)(宇都宮)、上河内中2年だった20年の県知事盃一般男子の部で3位に食い込んでいる開志国際高(新潟)の小林尚史(こばやしなおふみ)も楽しみだ。

 中学生では斎藤が史上初の中学生王者となるのか注目される。最年少記録は19年、当時佐野日大高1年だった松枝靖悟(まつえだやすのり)の16歳2カ月。斎藤は今年の世界ジュニア選手権大会2日目に、60というスコアをマークしている。