【足利】八幡町の下野国一社八幡宮が所蔵する「桃形兜(ももなりかぶと)」の由緒について、豊臣秀吉(とよとみひでよし)が親族の戦国武将に贈った兜だった可能性があることが、同所の郷土史家臼井好雄(うすいよしお)さん(82)の調査で判明した。その後、明治末から昭和初期に活躍した洋画家が所持し、氏子を経て約90年前に同宮へ奉納された。兜は14、15の両日、同宮の宝物館で特別公開される。
同宮は1056年、源義家(みなもとのよしいえ)が奥州の豪族を討伐した「前九年の役」の際、戦勝を祈願して創建したと伝わる。下野国第一の八幡宮として「下野国一社八幡宮」と称する。
桃形兜は、西洋の甲冑(かっちゅう)を模したつくり。同宮に残る奉納文によると、豊臣家の一門衆の武将小出(こいで)氏が「軍功に依りて」、秀吉公から拝領したとある。
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