栃木県教委は10日、2024年度に実施する公立学校教員採用試験から、大学3年生でも受験できる「特別選考」を新設すると発表した。小中高など全ての募集区分で、1次試験(学力・実技試験)を受験可能にする。合格すれば4年生時に面接などの2次試験のみを受けることになる。全国的に教員のなり手不足が課題となる中、多忙な大学4年生の負担を軽減するほか、早い段階で優秀な人材を確保する狙いがある。
少子化や民間企業との競合を背景に、教員採用試験の受験者数は減少傾向にある。同日、県教委が発表した本年度実施の採用試験の受験者数は、小中学校と県立学校(高校・特別支援学校)の合計が1846人(前年度比151人減)となり、過去10年間で最も少なかった。倍率は4・2倍(同0・4ポイント減)だった。
教員を目指す大学4年生は、採用試験に向けた勉強と教育実習が重なり多忙になる。3年生から一部を受験可能にすることで学生の負担を軽くするとともに、不合格となった場合でも4年生で再び受験できるようにし、受験の機会を増やす。
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