東京商工リサーチ宇都宮支店が3日までに発表した8月の県内企業倒産整理状況(負債総額1千万円以上)は、倒産件数が前年同月比1件減の4件、負債総額は69・4%増の3億500万円で、いずれも今年最少だった。
負債額が10億円以上の大型倒産は11カ月連続で発生しなかった。負債額別では、1億円以上5億円未満と5千万円以上1億円未満が各1件、1千万円以上5千万円未満が2件だった。
産業別は建設業が2件、小売業とサービス業他が各1件。いずれも原因は販売不振で形態は破産だった。このうち新型コロナウイルス関連の倒産は1件。
同支店は原材料費や原油価格の高騰を挙げ、「販売管理費の上昇が収益を圧迫し、引き続き予断を許さない経営環境が続いている。今後、倒産件数が増えても不思議ではない状況」とみている。