高校の新教科に「情報」が導入された当時、教員の養成などを担った吉川さん

 【宇都宮】情報教育の発展に貢献したとして、元県立高校長で作新学院高教員の吉川孝昭(よしかわたかあき)さん(61)=下桑島町=はこのほど、本年度の視聴覚教育・情報教育功労者文部科学大臣表彰を受賞した。高校の教科に「情報」が新設された約20年前、教員を養成する講習会で講師を担ったほか、指導方法の調査研究にも力を注いだ。吉川さんは「生徒や学校のために何をすればいいのかを考えて取り組んできた。関わった人全員にお礼が言いたい」と受賞を喜んでいる。

 吉川さんが数学科教員として鹿沼東高に勤務していた1999年、高校の新しい学習指導要領が告示された。情報化社会に対応し、コンピューターを扱う「情報」を教科に導入するというものだった。

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