【栃木】今年3月末の閉舎が延期された栃木特別支援学校の寄宿舎を巡り、存続を求める在校生の保護者は24日までに、体験入舎を早急に実施することなどを求める要望書を小島圭子(おじまけいこ)校長宛てに提出した。

 県教委は2021年11月、同校を含む2校の寄宿舎閉舎を発表したが、一部保護者らの反対を受け22年12月に閉舎延期を表明した。同校の寄宿舎は22年度は30人、23年度は16人が利用している。

 要望書は次年度の利用を検討する児童生徒を含め、希望者の体験入舎を実施するよう求める内容で、寄宿舎利用生の保護者らでまとめた。同校によると、昨年度は閉舎方針が示されていたため、体験入舎の実施が3月にずれ込んだという。

 提出した保護者(51)は「一人でも多くの児童生徒が、寄宿舎での自立活動を体験できるようにしてほしい」と話した。一方で、学校側は取材に対し「県教委と相談しながら進めている。次年度の方向性が出ておらず、現時点で動くことは難しい」としている。