丸く握られた国産米のご飯にたっぷりと塗られた生の自社製みそ。「青源の極上味噌(みそ)おむすび」(290円)は多い日には90個ほど出るという隠れた人気メニューだ。
かぶりつくと、やや辛口でまろやかなみその素朴なうまみが口の中に広がる。おむすびに使う「特醸天然味噌」は県産大豆を使って仕込むこだわりの品。1625年創業の老舗が造り続ける“本物の味”を感じられる。
みそを塗った後に焼かずに生で提供するのは珍しく、観光客にも人気だという。「大本がみそ屋で、味に自信があるからこそ生で出せる。帰り際にみそを褒めていただくことも多いです」と梶幸之助(かじこうのすけ)店長(54)は胸を張る。常連客の中には「青源のネギ味噌餃子(ぎょーざ)」(460円)とアルコールを楽しみ、おむすびと「あおげんのお味噌汁」(210円)で締める人もいるそうだ。
休日には行列が絶えない人気店。駅周辺はライトライン開業でさらに注目を浴びている。「おむすび」目当てなら旭1丁目の本店を訪れるのもお薦めだ。発酵の世界に触れ、その後に味わうのも楽しい。
メモ 宇都宮市川向町1の23パセオ1階▽営業時間 午前10時~午後9時(最終入店8時)▽定休日 なし▽(問)028・627・8464

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