県は10日、那珂川町に整備した管理型産業廃棄物最終処分場「エコグリーンとちぎ」の15日開業を控え、町民を対象にした見学会を開いた。
同処分場は汚染水やガスが発生する恐れのある管理型産廃を埋め立てる県内初の施設。この日は施設完成後初の町民見学会で、約30人が参加した。
産廃の重さや放射線量を検査する計量棟などを見学し、職員から設備に関する説明を受けた。約60万立方メートルの容量を備えた埋め立て地や、発生する浸出水(汚染水)の浄化処理設備なども見て回った。
県によると、同処分場では中間処理を目的に県外から持ち込まれた産廃を埋め立てる場合も想定されるという。見学会に参加した同町吉田、川俣茂夫(かわまたしげお)さん(73)は「この施設を有効に活用するためにも県外からの分は何割までと決めた方が良い」などと話していた。