元酒蔵の会場の梁からつるされたモビール。松崎代表と語り合うサトウさん(左)

モビールや陶芸などの展示作品。出品者と語り合うサトウさん(中央)

元酒蔵の会場の梁からつるされたモビール。松崎代表と語り合うサトウさん(左) モビールや陶芸などの展示作品。出品者と語り合うサトウさん(中央)

 【茂木】町ゆかりのクリエーターの作品を集めた「もてぎの秋の作品展2023『わたしには あなたが ひつようです モビールの森をあるく』」(茂木作家協会、ふみの森もてぎ共催)が8日、ふみの森もてぎで始まった。招待作家のモビール作家サトウタカシさん(69)の作品を柱に、初参加の2人を含む町と町周辺の10人の陶芸や絵画、漆芸などの近作を展示している。

 サトウさんは本展示のために杉材を薄くはいで湾曲させた板をワイヤでつないだ新作13点を含め、約30点を展示した。来場者は、会場で貸し出す携帯扇風機を使い作品の揺らぎも楽しめる。

 来場者の女性(62)は「展示の照明が杉材の木目を透かしてきれい」と感嘆の声を漏らした。

 サトウさんは元酒蔵の梁(はり)がむき出しの展示環境を気に入った様子。「作品が目の前に来るよう低くした。子どもたちにも息を吹きかけるなどして楽しんでほしい」と話した。

 同協会の松崎融(まつざきとおる)代表(78)は「若い作家にも参加してもらい、よりたくさんの人に見てほしい」と今後に期待した。