経済特区を管理するパクセー・ジャパンSME SEZ開発のオフィス=8月中旬、パクセー・ジャパン経済特区

 ラオス南部の都市パクセー中心部からワゴン車に乗り南東に約30分、黒字に金色のラオス語で書かれた看板が見えてきた。日本、ラオスの国旗もあしらってある。

 日系企業専用の経済特区、パクセー・ジャパン経済特区だ。同国にある12の経済特区の一つで、税優遇などの援助が受けられる。現在、製造業などの日系企業12社が進出している。

 「進出する最大のメリットは人件費の安さ」。ラオス政府や現地と日本の企業が出資して2015年に設立した合弁会社「パクセー・ジャパンSME SEZ開発」の望月敏洋(もちづきとしひろ)共同社長はそう強調する。同社は同特区の管理運営を行う。

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