栃木県教委が入るビル

 障害のある生徒らが通常学級に在籍しながら別室で勉強方法などを学ぶ「通級指導」を受けた公立高の生徒は2021年度、県内は3人で全国最少だったことが20日までに、文部科学省のまとめで分かった。県内は本格導入に向けた実践期間だっため、通級指導の実施が県立高1校にとどまっていたことが背景にあるとみられる。県教委は「通常学級での丁寧な対応に力を入れているが、通級指導を含め特別支援教育の充実にも努める」としており、本年度は複数校で準備を進めている。対象生徒は10人程度に増える見込みという。

 文科省の調査などによると、全国の公立高で21年度、1623人が通級指導を受けた。最多は兵庫県の122人。近隣県では群馬52人、埼玉43人、福島6人だった。本県より人口規模の小さな県でも青森61人、長崎72人など50人を超える地域もあった。