乳牛に餌やり体験をする参加者

 【那須塩原】県教委が主催する「とちぎ子どもの未来創造大学」の講座の一つ「畜産研究員体験」がこのほど、千本松の県畜産酪農研究センターで開かれ、市内外の小学5年~中学2年の10人が参加した。

 参加者は牛舎で、同センター職員が妊娠中の雌牛をエコー検査し、胎児の状態を確認する様子を見学したほか、母牛の胸にゆっくりと聴診器を当て、耳を澄まして心音を聞いた。

 その後、乳牛への餌やりも体験。草を乾かし発酵させた粗飼料と、トウモロコシや麦などから作られた濃厚飼料を与え、牛が勢いよく餌を食べる様子に驚いていた。

 東那須野中1年山中紗弥(やまなかさや)さん(12)は「普段はできない心音を聞く経験が印象的だった。毎日の食事から感謝の意識を持とうと思った」と話した。