文星芸大付ナインは14日、兵庫県尼崎市のベイコム野球場で練習を行い、約2時間汗を流した。
練習開始前に3回戦の順延を知らされたが、メニューは予定通り。投手陣は全4投手がブルペンで調整し、エース渋谷優希(しぶやゆうき)は打者を立たせて40球を投じた。11日の宮崎学園(宮崎)戦を四回途中5失点で降板した影響も懸念されたが、「初戦は緊張もあり、球が高めに浮いた。今日は低めに良い球が集まっている」と修正に自信を見せた。
打撃練習では140キロ台の直球を武器とする八戸学院光星(青森)のエース洗平比呂(あらいだいひろ)を想定し、速球への対応を磨いた。走塁の確認も入念に行われ、シートノックでは「しっかり守れ」「ナイスボール」などの声が飛び交い、試合さながらの緊張感が漂った。
高根澤力(たかねざわつとむ)監督は「選手らは気持ちに余裕ができたはず。万全の状態で試合に臨んでほしい」と期待。中堅手の篠崎景琥(しのざきけいご)は「調整時間が延びたことをプラスに捉え、バントの精度や変化球への対応力を磨きたい」と前向きだった。