スポーツクライミングの世界選手権最終日は12日、スイスのベルンで男子複合決勝が行われ、宇都宮市出身で東京五輪代表の楢崎智亜(ならさきともあ)(27)が3位に入り、2024年パリ五輪代表に内定した。本県勢のパリ五輪代表内定は初めて。
複合種目は「課題」と呼ばれるコースを登った回数を競う「ボルダー」と1回のトライで制限時間内に登った高さを競う「リード」の2種目の合計200点満点で争われた。
楢崎は得意のボルダーで四つの課題を全て完登し、決勝に進んだ8人中トップの99・7得点をマーク。後半のリードで全体7番目の57点を加算して合計156・7点としパリへの切符をつかんだ。楢崎は「ボルダーで点数を稼ぎ、リードも諦めずに粘れた。厳しい戦いになると思ったが3位になることができうれしい」と喜びを口にした。