作新学院高のボクシング部で昨年秋から今年春にかけて、元プロの外部コーチの男性が練習中、倒れた部員の生徒を殴ったり蹴ったりするなど、不適切な指導があったことが6日までに、同校への取材で分かった。同校は部員からの申告で事態を把握し、今年5月にコーチを解任した。同校は取材に「行き過ぎた行為だった」と説明している。
同校によると、男性は同部OBで、ボランティアのコーチとして部員を指導していた。少なくとも昨秋から今春にかけて、実戦形式の練習「スパーリング」で、リング上で倒れた部員に対し、殴ったり蹴ったりする行為を続けたことが複数回あった。
一部の部員が昨秋、男性の指導について同校に申告。同校は男性に対し口頭で注意した。しかし今春にも再び、部員から申告があり、同校は4月、全部員に聴き取りを実施。口頭注意を受けても指導に大きな変化がなかったと判断し、5月にコーチを解任した。男性は同校に「熱が入り過ぎた。迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪したという。
同校は「部活は教育活動の一環。安心安全を最優先するように改善していく」としている。県内のボクシング関係者からは「そもそも部員を蹴ったり、倒れた部員を殴ったりすること自体、指導者としておかしい。ボクシングを通した体罰だ」との指摘がある。
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