【真岡】石坂真一(いしざかしんいち)市長は26日の定例記者会見で、県教委の第3期県立高校再編計画案に真岡北陵高の介護福祉科の廃止が盛り込まれたことに対し、「地域の実情が分かっていない。地域の声を聞いて必要なものを残すべきだ」と強い不満を示した。
再編計画案では、介護福祉科を2026年度に募集停止し、益子芳星高に福祉コースを導入する。石坂市長は介護福祉科と福祉コースでは、介護福祉士の資格取得までの年数が変わってくることを重く見ている。
「介護の現場は人手不足で、地域の福祉施設は非常に苦労している。介護福祉科の卒業生は、芳賀地区の1市4町を中心に勤務して、多くの関係者から歓迎されている」と強調した。
その上で、「ただ定員に(応募が)足りていないからなくしてしまうということ自体に問題がある。縦割り行政や単なる数字合わせで学科再編や学校統合をすべきではない」とくぎを刺した。
真岡工業高と真岡北陵高の統合自体には異論を唱えないとし、今後芳賀地区1市4町や市長会で再編計画案に対する意見をとりまとめ、県に要望していく考え。