梵天祭りで巨大な丸太を運ぶ担ぎ手たち=2019年8月14日撮影

 日の出とともに、標高486メートルの石尊山(せきそんさん)山頂に梵天(ぼんてん)を打ち立て、家内安全や五穀豊穣などを祈る栃木県無形民俗文化財の伝統行事「石尊山の梵天祭り」が8月14日、足利市小俣町で開かれる。新型コロナウイルス禍による休止を経て昨年復活したが、感染拡大の影響で山麓に梵天を立てるにとどまった。今年は従来の形式で実施するため、4年ぶりの完全復活。祭りを運営する梵天講の役員たちは、丸太を山頂まで運ぶ担ぎ手を募っている。

 江戸時代中期から続くとされる祭りは、午前3時に山麓の不動尊で行われる護摩祈祷(きとう)から始まる。その後、地元の若者らが長さ約15メートルの丸太を担いで「梵天道」と呼ばれる坂道を登り、約1時間半かけて山頂を目指す。

 到着後、家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)の御利益があるとされる幣束(へいそく)などを飾り付けて完成した梵天を、日の出とともに打ち立てる。祝杯を上げた後、若者らが丸太に登って飾りを抜き取る流れとなる。

 梵天講の代表である講元の藍場淳一(あいばじゅんいち)さん(79)によると、担ぎ手が少なくとも30人は必要。これまでは50人前後が来ていたが、コロナ禍による中止や規模縮小の期間を経たことで、十分な人数が集まらないのではと危惧している。

 丸太は年齢、居住地などを問わず、誰でも担ぐことができる。藍場さんは「祭りを絶やすわけにはいかない。大勢の担ぎ手に来てほしい」と呼びかけている。

 雨天決行。懐中電灯やタオル、水筒、軍手などを持参し、当日午前3時までに不動尊へ集合する。参加者にはオリジナルTシャツを贈る。駐車場は叶花集会所前広場。(問)藍場さん090・9376・3017。