ユズケーキと小林さん

ユズケーキ「い・ろ・は」

ユズケーキと小林さん ユズケーキ「い・ろ・は」

 【宇都宮】上河内地区のまちづくり協議会と地元菓子店「コトホギ」が、同地区特産のユズをまるごと活用したユズケーキ「い・ろ・は」を開発した。ユズ独特のさわやかな味わいで、中里町の同店で販売している。同協議会の三浦利果(みうらりか)さん(48)は「ユズの繊細な味が再現されている。収穫時期には生のユズを使った新しい味を期待している」と話している。

 同協議会は、同地区を「農産物を生かした活気あるまち」にしようと、同地区各所で栽培されるユズ「いろはゆず」を活用したプロジェクトを2021年度から進めている。これまでにゆず染めやゆずパン、ゆずゼリーなど、独自の商品を地元の企業や団体などとコラボレーションして商品化している。

 同協議会は今回、地区をPRするブランドアンバサダーでもある同菓子店主の小林美枝(こばやしみえ)さん(49)に「いろはゆずを使用した地元ならではのケーキを作ってほしい」と依頼。小林さんがケーキを考案した。

 ユズケーキ「い・ろ・は」は、細かく砕いたアーモンド入りのサクサクした生地が土台で、グレープフルーツとユズの皮まで入ったジュレを、ユズ果汁で作ったムースで包み込んだ。さわやかな甘さで、夏にぴったりの味に仕上がっている。1個500円で、60個限定(要予約)。

 首都圏の菓子店で25年間修業した小林さんは3年前に移住し、昨年店を開店したばかり。「上河内は自然豊かでとっても住みやすい。これからもユズや地元のものを生かした菓子作りをして、貢献したい」と喜んでいる。

 同店は午前11時〜午後4時。月、金、土曜定休。(問)同店028・615・7756。