食品スーパー経営の塩原屋(那須塩原市三島1丁目、笠間良一(かさまりょういち)社長)が宇都宮地裁に破産を申請したことが18日、東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。負債総額は約5億9200万円。業績不振が原因という。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、同社は1954年に設立された旧塩原屋がルーツ。2017年、同業他社との競争激化などで経営不振に陥っていた旧会社から事業継承し、「Food Market SHIOBARAYA」を那須塩原市内で2店舗、大田原市内で1店舗運営していた。売り場や仕入れ体制の見直しを進めたが、赤字が続いていたという。電気料金や仕入れ原価の上昇などで経営環境は厳しさを増し、事業継続を断念した。

 東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店によると、塩原屋は18日付で宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けた。