サッカー決勝 氏家-西那須野 前半24分、氏家の澳原(右奥)が先制のヘディングシュートを決める=県グリーンスタジアム

サッカー優勝の氏家

サッカー決勝 氏家-西那須野 前半24分、氏家の澳原(右奥)が先制のヘディングシュートを決める=県グリーンスタジアム サッカー優勝の氏家

 栃木県中学総体は16日、県グリーンスタジアムほかでサッカーと卓球などを行った。サッカーは氏家がMF本村羚央(もとむられお)のハットトリックの活躍で西那須野を4ー1で下し、2年ぶりに王座を奪還した。

 先制点をアシストし、フリーキック2本とPKでハットトリックを達成した主将のMF本村羚央(もとむられお)は「最高の気分。最初はバタついたが、全体的に自分たちのサッカーを貫けた」と笑顔を浮かべた。

 序盤はロングボールを前線へ蹴り込む相手に対して後手に回ったが、徐々に落ち着きを取り戻すと24分、右サイドを駆け上がった本村からのクロスをMF澳原良之丞(おきはらはるのすけ)が頭で合わせて先制。本村とともにボランチの澳原は「前のポジションではないが、決めるしかないと思った。流れの中での先制で勢い付けられた」と胸を張った。

 その後はボールを保持しながら細かくパスをつなぐサッカーで主導権を渡さなかった。守備も北野瑛真(きたのえいま)と豊岡大河(とよおかたいが)の両センターバックを中心にカバリングを徹底しながら、1失点に抑えた。中村仁史(なかむらひとし)監督は「おっかなびっくりで試合に入っていたが、最後には全員で戦うサッカーを体現してくれた」とうなずいた。

 2年前の関東大会は8位で、7校に与えられる全国大会出場をあと一歩の所で逃した。本村は「立ち上がりの悪さを修正して全国に行く」と言い切った。