天皇杯2回戦で先制点を挙げた栃木SCのFW大島(左から2人目)。3回戦も総力戦で金星を狙う=秋田市のソユースタジアム

 サッカーの第103回天皇杯全日本選手権3回戦は12日、各地で16試合が行われ、栃木SCは午後7時から、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで前回大会準優勝のJ1広島と激突する。昨年はJ1横浜Mを破り、14年ぶりの4回戦に進出。控え組を含めた総力戦で金星を狙う。

 J2秋田に2-1と競り勝った今大会の2回戦は先制点を挙げたFW大島康樹(おおしまこうき)、大卒新人DF高嶋修也(たかしましゅうや)ら控え組が多く先発した。チームはリーグ戦第25節の仙台戦から中2日。主力の疲労を考慮し、今回も同様の布陣が想定される。2回戦以降のリーグ戦で出場機会のないMF植田啓太(うえだけいた)は「勝てば一番のアピールになる。中盤でボールを奪い、どんどんシュートシーンをつくりたい」と意欲を見せる。

 仙台戦ではDF黒崎隼人(くろさきはやと)が14試合ぶりの先発で今季初得点。ドリブル突破が武器のFW五十嵐(いがらし)理人(まさと)がけがから復帰し、今季2度目の出場。選手層に厚みが出てきている。

 広島は今季リーグ7位。直近4試合は1分け3敗と調子を落としているが地力は高い。天皇杯初戦の2回戦ではFC徳島(四国リーグ)に5-0と格の違いを見せつけた。日本代表GK大迫敬介(おおさこけいすけ)、外国籍FWナッシム・ベン・カリファら主力が先発した。ハイプレスをベースとしたカウンターには警戒したい。