昨年9月に開かれた第3回宇都宮大コラボレーション・フェア=同大

 県内の産学官金連携で地域活性化に取り組む宇都宮大(池田宰(いけだつかさ)学長)は9月22日、第4回「宇都宮大コラボレーション・フェア」を宇都宮市元今泉6丁目のマロニエプラザで開催する。今回は規模と内容を刷新。学内の研究成果の発表に加え、県内の企業、自治体、関係団体にも参加を広く呼びかけ、昨年の3倍に迫る約300の出展を目指す。各団体などの新技術や研究成果と、社会課題や地域ニーズを抱える企業、自治体などとのマッチングを加速させたい考えだ。

 同フェアは同大地域創生推進機構社会共創促進センターが2019年に始めた。新型コロナウイルス禍で20年は休止し、21年はオンラインで、22年は学内で実施した。同年は学内の研究成果を中心に134のポスター展示などが行われた。

 これまで大学側の一方的な発信になりがちだった展示構成を今回刷新し、県内のさまざまな企業や自治体にも出展を呼びかける。ポスター展示をはじめ、新商品や試作品など「企業」「自治体・関係機関」「大学」による各100件程度の発表を想定する。当日の来場者を含め自由にマッチングを試みてもらい、約100件の連携実現を目指す。

 同大はまた、県内全市町と連携協定を締結しており、市町に出展してもらうことで協定の実効性を高める契機にする考え。

 同センターの山田英二(やまだえいじ)特任准教授は「従来の企業出展は製造業が多かった。今回は県内経済でウエートの高い観光関連などのサービス業や、IT関連を含めたスタートアップ(新興企業)などにも呼びかけ、オール栃木のイベントにしたい」と話している。

 出展無料。申し込み締め切りは8月21日。開催当日はデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマにした講演会、パネルディスカッションも実施する。申し込みは同大地域創生推進機構のフェアのサイト。