【宇都宮】宇都宮中央署はこのほど、特殊詐欺と詐欺被害を防いだとして、セブンイレブン宇都宮小幡店の店員小笠原悠(おがさわらはるか)さん(29)と栃木銀行大曽支店の副支店長田口貴秀(たぐちたかひで)さん(45)に感謝状を贈った。
小笠原さんは4月26日、「仮想通貨を購入したい」と来店した80代男性を接客。男性の戸惑う様子のほか、購入目的を「株の支払い」と話したことに詐欺を疑い、110番した。
田口さんは5月15日、コンビニで、80代女性が傘立てを台にして携帯電話で話ながらメモを取る姿に違和感を覚え声をかけた。「インターネットの請求が来た」との話に特殊詐欺を疑った。電話を替わるとすぐに切れたため、通報した。
本澤成忠(ほんざわなるただ)署長から感謝状を受け取り、小笠原さんは「普段からお客さんとコミュニケーションをとる心がけが役立った」。田口さんは「被害撲滅に銀行全体で取り組んでいる。普段の意識がプライベートの場でも生かされた」と話した。