最高賞に選ばれた大越さんの作品(右)などが並ぶ会場

 【宇都宮】地域の美術文化の発展などを目的とした公募展「第37回県美術展」(県美術作家連盟主催)が6日まで、県総合文化センターで開かれている。

 洋画、日本画、工芸美術、書の4部門に143人から182点の応募があった。最高賞の文部科学大臣最優秀賞に選ばれたのは大越輝子(おおこしてるこ)さん(宇都宮市)の水彩画「盧舎那仏(龍門石窟)」。旅行した中国・四川省の龍門石窟をモチーフに、陰影や石の地肌を工夫して描くことで迫力を表現した。

 同連盟の森實(もりみのる)会長(89)は「出品者は高齢者が多かったが、大作が多く、自分なりの表現を工夫し、創作する喜びを楽しんでいることがうかがえた。若い人や経験の浅い人の出品を期待したい」と話していた。

 午前10時~午後5時(最終日は午後3時)。入場無料。