ヒレカツ竹定食

店の前に立つ店主の山本さん

ヒレカツ竹定食 店の前に立つ店主の山本さん

 きつね色の衣に包まれた県産和豚「もち豚」を使った100グラムのヒレかつに、ご飯とみそ汁、漬物がついた竹定食(1870円)。特製ソースがかかったヒレかつは肉厚なのにやわらかく、ご飯が進む。

 店主の山本浩之(やまもとひろゆき)さん(62)によると「まだ肉の中心部が赤い状態で油から取り出し、余熱でじっくり火を通すことで、やわらかくジューシーに仕上がる」と話す。

 特製ソースはデミグラスソースをベースに、豚骨や日本酒を使ってアレンジした。店内には、とんかつソースやウスターソースも用意されているが「まずはこの特製ソースで食べてほしい。とんかつや白米と抜群の相性なので」と自信をのぞかせた。

 JR佐野駅からほど近い場所にある落ち着いた雰囲気の店は、山本さんの父周造(しゅうぞう)さんが1970年に創業。94年に山本さんが店を継ぎ、現在は妻の麻美(まみ)さん(53)と2人で切り盛りしている。

 とんかつだけではなく、新鮮な刺し身などの海鮮メニューも人気だ。「最近は若い女性だけのお客さんも多い。長い間、たくさんの人に愛されてもらっている」と笑った。

 ▼メモ 佐野市若松町112。正午~午後11時半。火曜定休。(問)0283・22・5965。