アンリ・マティス「肘掛け椅子の裸婦」(1920年、DIC川村記念美術館蔵)

ポール・セザンヌ「マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む」(1877~79年 吉野石膏コレクション・山形美術館に寄託)

アンリ・マティス「肘掛け椅子の裸婦」(1920年、DIC川村記念美術館蔵) ポール・セザンヌ「マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む」(1877~79年 吉野石膏コレクション・山形美術館に寄託)

 南フランスを舞台に展開された、19世紀末から20世紀にかけてのモダン・アートを展覧する「芸術家たちの南仏」展(宇都宮美術館、下野新聞社主催)が7月2日、宇都宮美術館で開幕する。セザンヌやマティスなど30人の画家、約150点の作品や資料を通じ、数々の傑作や多様性に富む作品がこの地で生まれた背景を、彼らの交流や活動の痕跡をたどりながら探っていく。9月24日まで。

 「当館のコレクションを生かしつつ、画家たちにとって重要な場所だった南仏を知る展覧会」と同館の藤原啓(ふじわらけい)学芸員。ほぼ全てが国内収蔵品で、3館を巡回。同館からはマティス、シャガール、デュフィなどが出品されている。