県議選の年齢階層別投票率(%)

 栃木県選挙管理委員会は23日、4月に行われた県議選の年齢別投票率を公表した。年齢階層別では20~24歳が最も低く、2019年の前回選挙を6・74ポイント下回る16・24%だった。10代も6・42ポイント低下の22・58%にとどまり、若年層の選挙離れがいっそう進んだ結果となった。

 調査は県内802投票区の中から、標準的な投票率を示している計20投票区を抽出して行った。

 年齢階層別の投票率は、20~24歳から年代が上がるごとに高くなる傾向が見られたが、50~54歳までは県平均(38・02%)を下回った。30代以下は特に低く、25~29歳は21・68%、30~34歳は26・65%、35~39歳は26・88%だった。10代は、18歳が26・34%だったものの、19歳で19・08%に低下している。

 19歳から20代前半の投票率が低いことについて、県選管は「進学や就職時期に重なったことや、住民票を移していない若者が一定数いたことも一因ではないか」とみている。

 一方、最も投票率が高かったのは75~79歳の54・91%。70~74歳(54・07%)、65~69歳(53・73%)が続き、80歳以上は37・39%で再び県平均を下回った。

 県議選の投票率は13回連続で下がり続け、今回は初めて4割を切っている。県は特に若年層の投票率を高めていこうと本年度、ネット活用の啓発活動などを盛り込んだ「投票率向上推進プラン」をスタートさせた。

 県選管は「プランに沿って着実に選挙啓発の取り組みを進めていきたい」としている。