22人が参加した全日本アマチュア将棋名人戦の県予選=18日午前、鹿沼市文化橋町

中口貴裕五段

22人が参加した全日本アマチュア将棋名人戦の県予選=18日午前、鹿沼市文化橋町 中口貴裕五段

 将棋の第77回全日本アマチュア名人戦県予選大会(下野新聞社、日本将棋連盟、同連盟県支部連合会主催)は18日、鹿沼市文化橋町の鹿沼市民情報センターで開かれ、中口貴裕(なかぐちたかひろ)五段(31)=宇都宮市=が2年ぶり2度目の優勝を果たした。9月に大山康晴(おおやまやすはる)十五世名人生誕100周年記念として出身地の岡山県倉敷市で開かれる全国大会に出場する。

 大会は小学生から社会人まで県内在住の男女計22人がトーナメント戦で争った。決勝は中口五段と桐山隆(きりやまたかし)七段(53)=宇都宮市=の歴代優勝者同士が対局。先手番の中口五段が中飛車、桐山七段は居飛車に構え、5筋で駒がぶつかった中盤から攻め合いに。桐山七段が大駒を切って激しく攻め立てたが、中口五段は冷静な差し回しで受けきり、83手で勝利を収めた。

 棋士養成機関の奨励会に在籍経験のある中口五段は「逆転勝ちばかりで苦しかった。本戦までに調子を取り戻して、まずは予選を通過したい」と全国大会への意気込みを語った。