とちぎ視聴覚障害者情報センター(宇都宮市)は30日まで、手話通訳や要約筆記を学ぶ講座の受講者を募集している。昨年開催の「いちご一会とちぎ国体」と全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」を踏まえ、情報支援ボランティアの裾野を広げるのが狙い。7月から来年2月までの間に、県北や県南など4地区でそれぞれ開く。

 両大会では手話通訳者のほか、アナウンスを文字に起こして伝える要約筆記者が計約600人、情報支援スタッフとして活躍した。情報支援の大切さについて理解を深めてもらおうと講座を企画した。

 講座は手話、要約筆記ともに全3回で30人ずつを募る。手話は日常会話程度ができる人が対象で、スキルアップが目的。手書きやパソコンでの要約筆記は、経験を問わずに基本的な内容を学ぶ。

 会場は県北が那須塩原市の東那須野公民館、県東が茂木町町民センター、県西が日光市内の2公民館、県南が佐野市中央公民館。7月16日の東那須野公民館を皮切りに各会場で開催する。

 とちぎ視聴覚障害者情報センターの担当者は「聴覚障害への理解を深め、手話や要約筆記を学ぶ機会にしてほしい」と呼びかけている。電話やファクス、メールで申し込む。(問)同センター028・627・6889。