気軽さを売りにしたフレンチのお店。JR氏家駅西口から徒歩約1分。アクセスの良さから、電車利用の客も多い。
「まずは、さくら市を知ってもらうために」と、店主の五江渕一真(ごえぶちかずま)さん(40)に出された一品が「さくら市サラダ」(1200円)。市内のブランド食材を生かしたメニューだ。
無農薬栽培を中心とした葉野菜に、荒川養殖漁業生産組合が手がけるオレイン酸が豊富な「プレミアムオリーブヤシオマス」が彩りを添える。「船山ポーク」を使ったパテは、材料調合から加熱、冷蔵庫での熟成を含めて4日間を費やして味を調えていく。ボイルハムも乗せて提供する。
食材納入業者は、店の顧客が多い。五江渕さんは「生産者の顔が分かり、私が説明できる材料を使うこと。これがお客さまの安心にもつながる」と考える。
追加でお店のスペシャリティー「エスカルゴのオムレツ」(900円)を頼んだ。パセリとニンニクのエスカルゴバターとチーズが、香草卵のうま味を引き立てる。
酒類やノンアルコールメニューも豊富で、家族連れから80代までと幅広い客層に対応する。明るく接客する五江渕さんは「人が交流できるお店が増えて、市が盛り上がるといいですね」と、乾杯のポーズを決めながら写真に収まった。
▼メモ さくら市卯の里2の24の1。午後3~10時(金、土曜は11時)。要予約。木、日曜定休。(問)028・348・2443。