船村さんの思い出を語る鳥羽さん(中央)ら

 2017年に亡くなった塩谷町出身の作曲家船村徹(ふなむらとおる)さんをしのぶコンサート「演歌巡礼〜船村徹を歌い継ぐ」が12日、日光市今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」多目的ホールで開かれた。船村さんに師事した鳥羽一郎(とばいちろう)さんら5人の歌手でつくる「内弟子五人の会」がほぼ年1回のペースで開いてきたが、七回忌を迎えた節目として今回を最終公演とすることにした。

 この日は船村さんの誕生日。鳥羽さんは「元気だったら今日で91歳を迎えていた。船村先生も喜んでいます」などと語り、「兄弟船」など船村さん作のヒット曲を披露した。静太郎(しずかたろう)さん、天草二郎(あまくさじろう)さん、走裕介(はしりゆうすけ)さん、村木弾(むらきだん)さんも「別れの一本杉」「王将」「風雪ながれ旅」「矢切の渡し」などを熱唱。森若里子(もりわかさとこ)さん、高瀬典子(たかせのりこ)さん(大田原市在住)もゲスト出演した。

 コンサートは2回開かれ、いずれも完売の盛況ぶり。船村さんを顕彰する団体「船村徹ふるさと会」会長の谷畑方夫(やはたまさお)さん(90)=同町船生=は「本当に感動した。また聴ける機会があれば」と話していた。