【栃木】地元の農業者らでつくる大平・西山田自然環境保全会は1日、大平町西山田の畑で、大平西小の児童を招き、サツマイモなどの苗植え体験活動を初めて実施した。
同会は2007年に発足し、296人の会員が農用地や水路、農道などの保全や、子ども向けの生き物調査を行っている。今回は遊休農用地を活用し、児童に農業への関心を持ってもらおうと企画した。
3年生と6年生計140人が総合的な学習の一環として参加。会員から説明を受けた後、手作業で苗植えを開始した。真剣なまなざしと優しい手つきで作業に取り組み、1時間で約800本の苗を植えた。10月中旬に収穫体験も予定している。
横山維央(よこやまいちか)さん(8)は「土を掘るのが楽しかった。植えた苗が大きく元気に育ってほしい」と笑顔を見せた。同会の安藤俊吾(あんどうしゅんご)事務局長(77)は「子どもたちの素直な反応が見られてよかった。農業に関心を持ってもらい、未来の農業者を育てていければ」と期待している。