栃木県内の女性1人が生涯に産む見込みの子どもの数を示す「合計特殊出生率」は、2022年は1・24(前年比0・07ポイント減)となり、3年連続で過去最低を更新したことが2日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。22年の出生数も1万518人(前年比956人減)で過去最少を更新。出生数から死亡数を差し引いた自然増減数はマイナス1万4465人で、前年の約1・3倍に拡大した。急速に進む人口減が改めて浮き彫りになった。
22年の合計特殊出生率の全国平均は1・26で、前年から0・04ポイント低下した。
近県では茨城県が1・30(前年比0・03ポイント減)、群馬県が1・32ポイント(前年比0・03ポイント減)だった。
県統計で確認できる1960年以降で、本県の合計特殊出生率が最も高かったのは65年の2・27。97年には1・50を割り、2010年代前半には持ち直したが、新型コロナウイルスの感染が広がった20年に16年ぶりに最低を更新していた。